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【ガン闘病中のレジェンドAV男優・沢木和也インタビュー】「昔は深刻な問題を抱えてAV出演してる暗いコも多かったけど、始まっちゃえば普通にセックスしてた」【前編】

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昔と違って今のAVのカラミは男優と女優のパフォーマンスみたいになった

── しかし仕事上、ぽっちゃりと巨乳はなかなか避けて通れないですよね。
沢木 ただ当時は疑似(挿入)が多かったじゃないですか。
── ああ、そうですね。
沢木 だからラッキーだったんですね。本番が多い時代だったら、ちょっと厳しかった。
── 沢木さんが男優を始めた当時は、本番はナマ挿入が多かったんですよね。
沢木 コンドームなんか現場になかったですから。エイズが流行りだしてたら厳しくなって、ゴムを着けるようになったんですね。それでも、●●●●(1995年にデビューした単体のスター女優)とカラミをやった時は、監督からゴム着けないで行け行けって言われて、彼女が気付いたらナマ本番だった、なんてこともありましたね。
── 彼女も、そこまでゴムの有無にはナーバスになっていなかったということ?
沢木 そうです。まだそういう時代でした。
── 昔と今とでAV女優の気質の違いって感じますか?
沢木 今のコたちのほうが「仕事」って感じでやってますよね。昔は深刻な問題を抱えてAV出演してる暗いコも多かったけど、始まっちゃえば普通にセックスしてた。けど今はパフォーマンスみたいな。(男優女優)お互いが。そんな感じですよね。
── 段取りをわかった上でやっているって感じはありますね。80年代は、今と違って潮を吹かせる男優はすごいっていう時代でしたよね。沢木さんは先輩の男優に教わって潮吹きを会得したんですか?
沢木 むちゃくちゃ今でも苦手なんですけど、最初は、吉田(潤)さんかな。
── 加藤鷹さんより先に潮吹きでならした男優ですよね。
沢木 吉田さんが女の子に潮を吹かせたら、監督が「沢木ちゃんもやってみて」って。で、適当にやったら血だらけになっちゃって。
── わあ。
沢木 名前は忘れたけど、まあまあ売れてる単体の女の子でした。
── 沢木さんや監督が、女優サイドやメーカーからお目玉を食らったりしたんですか?
沢木 僕はなかった。その撮影も中止にならず続行したんですよね。
── 人気の男優さんは、その女優さんと2回目の共演なのに前にセックスしたのを憶えてないこともあるようですが。
沢木 僕もいっぱいありました。だからあんまり現場で喋らないようにしてたんです(笑)。
── 前に会ったのかどうかを曖昧なのを知られないように?
沢木 そうそうそう。憶えてるとあんまりいいことなくて。
── と言いますと?
沢木 セックスが駄目だった相手だったとしたら、それを憶えていると次に会った時、思い出すじゃないですか。
── 忘れてると新鮮な気持ちでセックスに入っていけますよね。
沢木 でもヤリ始めたら、あれ、こいつヤッたことがあるって(笑)。
── それってどういう部分で気付くんでしょう。
沢木 何やっても声を全然出さなかったりとか、動きとか。

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