── この『ペンション殺人事件』はもともとコントなんですね。知っていましたか?
川村 このコントは知っていました。
── さすが、お笑い好き! それをAVにするって聞いた時、どう思いましたか?
川村 このコントがどういう台本になるのかは想像がつかなかったです。でも、コントをちゃんとそのまま使っていたので面白かったです。ひとりずつ私が男性とエッチして、私が殺される役なんです。
── コントもそういうエッチな内容なんですか?
川村 もともと、そういう表現は入っています。
── 演じきれましたか?
川村 AVは初めてだったのでどうなんですかね? セリフも多かったので難しかったです。「上手くできたか?」と聞かれると、そんなに自信はないです。でも、森田さんや監督さんからアドバイスもいただいて楽しくできました。
── 森田さんは川村さんのことを「清純に見えて淫乱。そのギャップに惚れました。作品を観てガマン汁と涙が出ました」と大絶賛していましたよ。この言葉を聞いてどうですか?
川村 嬉しいですよね。もともとのコントの中に出てくる女性役に私がたまたま合っていたみたいです。「清純なのに淫乱」というところが、森田さんは「まさに!」って感じだったようです。
── 原作通りの女性像だったんですね。
川村 そうだったみたいで嬉しいです。
── 試写会後、川村さんも「自分の中で達成感があった」と言っていましたが、演技もかなり徹底してやったんですか?
川村 そうですね。私よりも男優さんの方がセリフ量が多くて、ダメ出しがあったり、何度もテイクを重ねたりしていたので緊張感がありました。
── AV男優もしっかりした演技はそこまで上手ではないですからね。どのくらいの日程で撮影したんですか?
川村 2日間でした。
── この作品に出て得たことはありますか?
川村 いきなり大役だったので度胸がつきましたし、未知の世界に飛び込んだので楽しさも知りました。新しい世界を知ることもできました。