――最後にファンのみなさんが気になる恋愛話もしますか。
川上 結婚願望はあるの?
加美 あるにはあるんですけど、最近は一人でも楽しいんじゃないかって考えも出てきました。子どもが欲しい願望があまりないんです。
川上 子どもがあまり好きじゃないの?
加美 好きなんですけど、自分の面倒も見られないのに子どもの面倒はさらに無理かなって思うんです(笑)。
川上 それは変わっていくかもね。
加美 もし結婚して相手が「欲しい」って言ったら、それに合わせようくらいの気持ちです。
川上 人生グラフにも引退の時期が書いてある(「30歳で引退?」と表記)。
加美 まだ引退は全然考えていません。
川上 あと5年はやりたい?
加美 もし叶うなら専属女優をしている「アイデアポケット」の顔になりたいんです。
川上 それを言ったら「アイデアポケット」は喜ぶよ。
加美 ずっと言っているんです。桃乃木(かな)さんや相沢(みなみ)さんが顔ですけど、続けたらそこに行けるんじゃないかと考えていて、やるならずっと「アイデアポケット」でやりたいです。
川上 私も「アリスJAPAN」でデビューして引退までいられたので、同じメーカーでやり続けるのは大変だよね。
加美 そこを含めて憧れます。
川上 「アイデアポケット」を家族だと思っていいと思う。スタッフさんに弱い部分も見せてもいいし、そこは苦手なのかな?
加美 「完成系を見せないと」っていう考えがあるので全然できていないです。
川上 加美ちゃんの場合もっと子どもっぽいところも見せていいと思う。だって、人間60歳になっても子どもっぽいところはあるじゃない。ちゃんとしていないところを見せてもいいと思う、それも手だよ。
加美 なるほど。そんなことあるんだって思っちゃいました。
川上 それは覚えていてほしい。人生グラフに120歳まで生きるって書いてあるのは初めて見た(笑)。前向き! でも、いますごい揉まれてる顔してる。
加美 恵まれた環境にいるなって思っています。生まれてからずっと関わる人も場所も基本、恵まれてます。いまAVという全く知らない世界に来たけど、事務所も先輩女優さんもメーカーもすごく良い人たちばかりなんです。
川上 揉まれている顔は悪い顔だと思っていないの。
加美 良い意味でですか?
川上 良い意味も悪い意味もないと思う。すごく疲れている顔も美しいわけですよ。全て美しいのでもっと自分に自信を持ってください。
加美 はい!
川上 いまは「アイデアポケット」だからパッケージ写真しか撮らないと思うけど、アート写真に向いていると思った。
加美 え~~! 嬉しいです! 写真の仕事が好きになって、自分で表現するのが好きなんです。「あれやって、これやって」って言われるよりも自分でやる方が好きなんです。
川上 いままでの写真は商業用の写真だけど、アート写真は疲れた顔も、ニキビも全てさらけ出して撮るから美しいの。加美ちゃんはそれができるし、そっちも楽しめたらすごく面白い演者になると思う。でも、全てをさらけ出すか出さないかは自分で決めるべきだと思うから、その項目を自分で決めていった方が良いかもしれない。私は人間っぽいところをさらけ出しているの。
加美 本能のままですね。
川上 そう、生々しい部分を出してエンターテインメントをやっているの。だから、両方出してやったら最高に面白いんじゃないかなって思う。
加美 二刀流みたいな。
川上 スタイルも良いし、ダンスもできるから身体の見せ方がうまいしバシッとした方もできるけど、完璧な自分を出さないといけないことに疲れているように見えるから、本当に人間を出したい本能も持っている子だと思ったの。
加美 変に気を張っているかもしれないです。