—— スーツの材質がお好きなのですか?
Qべぇ そうなんです。見た目もいいのですが、肌触りと言うか、服の質感がたまらないんです。初めてのオナニーはパンツで擦ってイッたんですけど、そこから「布で擦る」のが僕の快感の一つなんですよ。
—— 強めな刺激でも大丈夫なのですか?
Qべぇ ストッキングとかの擦りとかでも全然イケちゃうんです。この「布で擦る」という点で、ツルっとしてるけどちょっと硬めっていうスーツの材質がピッタリなんですよ。あとはギュッと抱きしめた時の硬さも好きですね。
—— スーツはQべぇさんにとって、精神的にも身体的にも快感を与えてくれるモノなのですね。
Qべぇ シンプルにシルエットも良いですよね。パンツスタイルもそうですし、スカートもそうですけど、お尻のラインが美しいのと、胸がキュッと強調されている姿を見るだけで興奮してきますよね。なので僕は車を買わないんです。ずっと電車でスーツを眺めていたいんで(笑)。
—— 経済的な理由や、移住環境によって若者の車離れが進んでいると言われていますが、そんな理由で車を買わないなんて(笑)。
Qべぇ 社会見学という名の情報収集ということで、一生目の保養で電車を使おうと思っています。
—— 男優になったキッカケを教えてください。
Qべぇ 僕は元々教員をやっていたんですよね。非常勤講師、塾の講師、学童、家庭教師など全ての教職系の仕事をやりました。
—— 凄いですね。
Qべぇ 先生になるのが夢で大学を出たんですけど、実際にやってみたら自分には向いてないなと思ったんです。先生と言えど、サラリーマンと同じなんですよね。上からの文句には逆らえないし、理科の教科書で化学的に間違っていることがあっても国がダメって言ってたら勝手に教えたらいけなかったりするんです。
—— 本当に正しいことではなく、決められたことしか言えないのですね。
Qべぇ それにイライラしちゃうので、自分には向いてないと思って教員を辞めたんです。でもそこからやることもなかったので、ヒモをしていました。そんな時に、しみけんさんと吉村卓さんが主催された「AV男優公開オーディション」っていうのがあったんです。
—— 筆記試験で「先輩男優と3Pの時、どう立ち回るのが正解?」という問題があったりと、話題だったあのオーディションですね。
Qべぇ これに応募しました。僕は高校の時から吉村卓さんのファンだったんです。AV女優さんは全然知らなかったのですが「受からなかったとしても吉村さんに会えるなら客として行ってみよう!」と思って参加してみたら、あれよあれよという間に男優になっていました。
—— なるほど。なぜ吉村卓さんを好きになったのでしょうか?
Qべぇ 今は結構しっかりしている方ですが、当時のAVはなんちゃってドラマだったんで、みなさん台詞が棒読みだったんですね。そんな中で吉村さんの演技力だけは群を抜いていたんです。
—— 吉村さんはトレンディドラマに出演したり、元々役者として活躍されていた方ですもんね。
Qべぇ シルエットはぽっちゃりしていて、気持ち悪いおじさんの役が多いと思うのですが、当時の僕にはその演出が刺さりまして。でもその時は名前を知らなかったので「なんなんだこの男優は?名前をどうしても知りたい」と思い、2ちゃんねるで初めて「この男優は誰?」というスレッドを立てたんです(笑)。
—— 気になりが収まらなかったのですね。
Qべぇ そこで2ちゃんねるの住人が名前を教えてくれたんです。彼らの中では吉村さんは相当有名人だったみたいで。そこからTwitterをフォローしてファンになっていったという感じです。
—— 実際にお会いした時は、ファンだと伝えましたか?
Qべぇ 最初に会った時は「おー、吉村卓だ…」と感動はあったのですが、喋る機会は無かったです。それでその後にもファンだということは特に伝えていませんね。連絡先も知りません。
—— 男優として初共演された時は感慨深いモノがあったのではないですか?
Qべぇ そうですね。デビューモノの3Pで初めてご一緒させてもらった時は、「ついに憧れの方とお仕事ができるんだ。」と、とても嬉しい気持ちでした。そんなこんなで「ヤリたい!」みたいなことじゃなくて、軽い気持ちで男優になったのですが、男優は個人事業主なので上から何かを言われることもなく、「自分のプレイスタイル、仕事の取り組み方」次第で自在に決められる訳じゃないですか。それが僕の仕事感にあっているんだと思いますね。なのでセックスをしたいから男優をやっているというより、フリーランスという意味合いで男優をやっています。