ここ1、2年くらいの作品を観てほしいです。ここ1、2年は引退を意識して撮影をしているので、なにかが変わっているかもしれないです
── あと、あべさんは「ちっぱい」というこれまでのアダルト界の価値観を壊した冠がありますよね。
あべ キカタン女優になってから「ちっぱい」推しになったんです。『微乳A とっても感じる小っちゃいおっぱい あべみかこ』や『絶頂微乳スレンダーA あべみかこ』に出始めてから、「ちっぱいブーム」みたいに言われたんです。
── 『あべみかこのAAですけど何か?』というタイトルのレギュラーイベントもありますが、「AA」というカップは本当にあるんですか?
あべ あります!
── 「A」のさらに下なんですか?
あべ はい! ネットでしかブラジャーが買えないんです。
── 大きい方はアメリカからの輸入品で高いそうですが、小さい方も大変ですね。
あべ 逆もそうなんです。
── 芸能界、アダルト界では昔から巨乳のタレント、女優はジャンルを確立していましたが、「ちっぱい」でジャンルを確立したのは革命的ですよ! 男はほとんどおっぱい星人ですから。
あべ そういうイメージがあったので、デビュー時には「おっぱいがないけどいいのかな? 入れた方がいいのかな?」とまで思いました。でも、そのままで大丈夫だよって言ってもらいデビューしました。
── いまや「ちっぱい=あべみかこ」と代名詞ですからね。
あべ 本当にありがたいです。
── 逆に新人女優で「ちっぱい」の子がデビューしても、あまりそこはフィーチャーされなくて、もはや「ちっぱい界の永久欠番」ですよ。
あべ 確かにいないですよね。「ちっぱい」を推していこうとする新人女優さんがいないんじゃないですかね。
── それには他のキャラクターもいりますからね。「ちっぱい」だけだと売りにはならないんでしょうね。
あべ そうですね。
── 引退間近なのでこれは観ないとマズいなというくらいの一番ヌケる作品はなんですか?
あべ どれでしょうねえ(笑)。いっぱいありますからね。
── 先日、引退発表した市川まさみちゃんにも同じ質問をしたら「デビュー作を観て、いまの私と比べてほしい」と言っていました。
あべ 私はむしろデビュー作は観ないでほしいです(笑)。
── 恥ずかしいですか?
あべ 恥ずかしいですし、いまの私に興味がある人には良くも悪くも違いすぎるんです。キャラクターもそうですけど、演技やテクニックが上手な私を観てほしいです。
── プロフェッショナルなところですか?
あべ はい、そこを観てほしいです。
── そうするとキカタン女優以降の作品ですか?
あべ そうですね。ここ1、2年くらいの作品を観てほしいです。ここ1、2年は引退を意識して撮影をしているので、なにかが変わっているかもしれないです。
── ぜひ、ファンの方のみならず観てください。あと、あべさんと言えば「賞レース女優」のイメージがあるんです。
あべ あはは(笑)。
── ノミネートの数がすごいですよね。
あべ そうですね(笑)。
── 授賞式の取材に行くと「必ずいるなあ!」って思っていました。
あべ 「また、おる」みたいな(笑)。
── ノミネートされるとプレッシャーで病む人もいますが、あべさんはどういう心境でしたか?
あべ 当時は嬉しかったです。ノミネート者には有名女優さんもいっぱいいましたし。
── あべさんも有名じゃないですか。
あべ 最初にノミネートされた「DMM.R18アダルトアワード2017」は「もう勝てないよ!」って思っていました。でも、デビューから5年も経っているのにノミネートしてもらえるのは嬉しかったです。
── 「DMM.R18アダルトアワード」には2018年も2年連続でノミネートされ、同じ年には「スカパー!アダルト放送大賞2019」にもノミネートされました。
あべ 3年連続で賞レースに出ました。
── 賞レースではファンの温かみや力を感じましたか?
あべ 感じました! 特に最初にノミネートされた「DMM.R18アダルトアワード2017」では特別賞をいただいたんですけど、その受賞理由が「ツイッターでのファンとの盛り上がりを評価しました」と言っていただいたんです。それを聞いて「ありがたい」と思ったし、「私一人の力だと絶対に無理だ」と思いました。
── 「作品が売れた」とか「PVが高い」とかよりも、そういうファンとの絆を評価された賞が一番嬉しいですよね。
あべ すごく嬉しかったです。