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【川上パイセンカウントダウン対談カウント0】カウントダウン対談最終回は女優、脚本家、そして川上なな実ドキュメンタリー映画の監督でもある灯敦生が登場!芸能界とAV界を繋ぐ夢の対談が実現!【前編】

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「同世代の女友達に『いまAV女優とストリッパーをしている人をドキュメンタリーで撮っている』って話すと、だいたい「へ~! 面白そう!」と興味を持たれます」

 子どもの時は深夜ドラマでの性描写か、ニュースで見る性的な事件か。

川上 あとはマンガかな。

 『ちゃお』とかはあの時代、すごいエロかったよね。

川上 『ちゃお』を見て興奮しなかった?

 『ちゃお』で興奮? それは上級じゃない?

川上 しないの? 私はめっちゃ興奮していたよ。『りぼん』に掲載されているマンガのキスシーンだけでも興奮していたよ。

――そんな性に対してマイナスイメージもあった灯さんですが、生で最初に会ったAV女優は川上さんですか?

 最初からAV女優として知り会ったのはなぁさんが初です。

――初めてAV女優という存在に会った時に抱いたイメージは覚えていますか?

 初めはなんのイメージもなかったです。その後、サシで会った時は、いろいろ興味を持ったし、実際に質問攻めもしたけど、最初、大勢の中の一人として会った時は、AV女優さんだからといって、引き止めて聞きたいことや知りたいことはなかったです。

川上 そっちだ(笑)。

 忘年会や新年会には本当にたくさんの女優さんがいるんですよ。多分、なぁさんも他の女優に興味がないでしょ?

川上 ない! 興味ない!

 新人の役者さんは、まだまっさらだったりして、その人自体に興味が湧くけど、ある程度、演技の経験があって自分を確立している方とは、いまさらなにか始まることもないだろうって感じで興味がなかったんです。あくまで当時、飲み会の場では、ですよ。

――それは面白いし、平等な意見です。

川上 私は当時、そういう会に行くと警戒心しかなかったんです。「どうせAV女優って言ったら盛り上がるんだろ!」って、自らこの職業をサービス精神旺盛に表現した形をとっていて。
だから、隣に座った男性の役者は食いついてくるんです。それを見て「ふ~ん。でも、連絡先は交換しないけどね」ってすさまじく警戒していたよ。警戒しなくなったのは最近だからね。

 それは自分のフィールドが拡がったからじゃない?

――同世代の女優からすると、AV女優はそれほど興味が湧きませんでしたか?

 というよりは、東京で育って、小さい時から芸能界に触れているからか、その肩書きに、特別なにも思わないのかも。でも、なぁさんや、周りのAV女優さんと関わるうちに、どんどんその人達の魅力を知りました。同世代の女友達に「いまAV女優とストリッパーをしている人をドキュメンタリーで撮っている」って話すと、だいたい「へ~! 面白そう!」と興味を持たれますよ。

川上 いろんな質問がくる?

 いろんな質問もくるし、本当に好意的。

川上 へ~! すごいね!

 性産業に対する、同性からの見方はどんどん変わっていると思う。

川上 変わったね。どういう質問がくるんだろう?

 なぁさんに興味があるの。

川上 「どんな人?」みたいな。

 そう、そう。「どういう場所を撮ったの?」とか、「AVの現場はどこまでやっているの?」とか、「どういう気持ちで撮っていたの?」とかも聞かれる。

川上 撮る側の気持ちも知りたいよね。

 

>>対談後編は明日公開!<<

 

川上なな実Twitter:@nanamikawakami
灯敦生Twitter:@tomori_at
映画『裸を脱いだ私』川上奈々美(なな実)ドキュメンタリーTwitter:@hadakawo_nuida

(撮影・構成:神楽坂文人 対談協力:マインズ

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