狙われるのはぶつかって謝る女
痴漢たちはよく女子中高生を狙う。特に朝。遅刻を避けるために、被害者が泣き寝入りする場合が多いからだ。
なかには女子校の最寄り駅を事前に把握しておき、始業時間ギリギリの時間に通学する中高生を狙う輩も少なくない。ある仲間の一人は学生時代、毎朝最低1人は女子生徒を痴漢し、大学生活4年間でその学校の女子生徒延べ500人を触ったほどだ。
朝のピークが過ぎたら、次に狙われる時間帯は18時から19時半にかけての帰宅ラッシュになる。この時間帯は女子中高生に加えて女子大生やOLもターゲットに入ってくる。
職業ごとの特徴はないが、触れそうな女(抵抗しなそうな女)というのはすぐに見つけられる。当然だが、ギャルを中心とした気が強そうで派手な女は真っ先に除外され、その上でスカートの女が狙われるのである。
制服姿の女子中高生はスカートの中が生パンティの可能性が高いため、真っ先に痴漢が飛びつく。彼女たちに助言しておきたい。ミニスカートはやめておきなさいと。あれは本当に彼らの餌食になりやすいものだ。
ターゲットが定まったら、もみくちゃにされるような動きを装って後ろにつき、まずバッグや膝で軽くぶつかってみるのが常套手段だ。
このときの女性の反応は概ね三種類だ。
①………こちらをギッと睨んだり舌打ちしてくる女
②………逆に「すみません」とこちらに謝ってくる女
③………無反応な女
このなかでもっとも痴漢に狙われるのが2つ目の謝ってくる女だ。これに気づいたのは私がまだ痴漢を始めて4年足らずの大学生のころの出来事がきっかけだった。
その朝、混み合う車内でいつものようにターゲットを物色し、距離を詰めて手を触れるタイミングを見計らっていた私。だが、ここで思わぬアクシデントが襲う。急激な電車の揺れでおもいっきり目の前のOLの尻を触ってしまったのだ。(マズい、これは完全に撤退だ!)
通常、予想外に激しくやってしまった場合は、萎縮してターゲットを変更するものである。
ところが、そのOLは、私の手をよけないばかりか、咄嗟にこちらをチラ見し「すみません…」と謝ってきたのである。
その瞬間、私のなかで直感めいたものが走った。大胆きわまりないのだが、触れた手をそのまま離さず、混み合う車両のなかで彼女の尻をさすり続けたのである。結局それから2駅の間、私は黙り込む彼女の尻を堪能した。
つり革や荷物を両手で持っている女もターゲットにされやすいことは言うまでもない。特に、さきほどの「ぶつかり」をしても相変わらず手がふさがっている女。こんなのは狙ってくれと言っているようなものだ。
痴漢を避けたい女性は、つり革は片手で持ち、荷物で両手がふさがりそうなときはどちらかを床か網棚の上に置くことで身動きを取れる状態にしておくべきだ。
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