── 1番手のチャレンジャーが、斉藤竜一さんだったと思うのですが、挑戦を下から見ていた時のお気持ちを教えて下さい。
チョコ 斉藤さんは先輩で兄貴肌の方なんです。それなので淡々とやっていたのですが、あとで聞いたらめちゃくちゃビビっていたと言っていました。でも無難にこなしていたので、飛距離点も芸術点も何も無しだったんですね。普通の絡みをやって、アンパイな結果を出したんです。
そうするとですね、自分は余計に期待に応えなきゃって思う訳ですよ(笑)。「次はチョコボールだから、凄いことやってくれるよ! 」っていう周りの空気だったので、余計にプレッシャーがかかりまして。
── 前日の不安にプラスして、そのようなプレッシャーを抱えた状態でスタート地点に立たれていたのですね。
チョコ あと純粋に高いところが大の苦手なので、上空に上がった瞬間は怖くて仕方なくて「こんなところで絡みなんてできる訳ねぇよ」って思いました(笑)。
── 一度、開始早々に落下してしまって、再チャレンジをされる流れだったと思うのですが、一度落下した時はどのような心境でしたか?
チョコ あれで落ち癖が付いて、度胸が付きました。あと、もう一個マイナス点があったのですが、もらった役の設定が悪かったんです。
── チョコボールさんが野球部のキャプテンで、それに憧れる女子高生との放課後の部室という設定でしたよね。
チョコ 私は野球をやったことがなくて知識がなかったので、ユニフォームの脱ぎ方がよくわからなかったんです(笑)。
── そうだったのですね(笑)。ストッキングを2枚履いていたり、ズボンを捲っていたりで脱ぐのは大変ですよね、、、
チョコ 少年草相撲ならやっていたのですが、野球はやったことがなかったので。上空でいち早く全裸になりきれなかったのもマイナスだったんです。でも、他の男優たちはいい設定ばかりだったんですよ(笑)。斉藤竜一さんは、エロナースと先生ですからね。
── 興奮しやすい設定ですね(笑)。
チョコ キャバクラの女の子風の女優が、ミニスカナースの格好してるんで、これはもうエロいですよ。
── しかも、先生の格好は全裸になりやすいですね!
チョコ 3番手の剣崎君なんて、バイクのレーサーとレースクイーンですよ。これまたエロくてやりやすいじゃないですか。それに比べて、僕らの野球部員と女学生って地味過ぎですよね。本当は文句を言いたかったんです(笑)。
── 配役に運が無かったですね…(笑)。
チョコ そんなこんなで2度目の上空に上がって、30分一本勝負のところなんですけど、20分経過しても下半身がびくともしなかった時は本当に焦りましたね。
── 百戦錬磨のチョコボールさんが苦戦している姿には、正直驚きました。
チョコ 「あのチョコが、、、もうダメか」っていう空気に会場はなっていたんですけど、残り10分を切ったところで解説をやっていた日比野正明監督が「ちょっと待って下さい! これチョコ勃ちますよ!」っていきなり言い出したんです。
── なぜ日比野監督はわかったのでしょうか?
チョコ 表情でわかったらしいんです。これはいけそうな、いつものチョコの表情だって。そしたら実際に勃ち始めたんです。
── 日比野監督の洞察力は凄いですね。でも、チョコボールさんの表情はなぜ変わったのでしょうか?
チョコ ペアの青山みちるちゃんが、恐怖のあまり今にも泣き出しそうだったんです。その姿を見た時に思ったんです。「自分が怖いとかよりも何よりも、相手の女の子が怖がっているんだから、早く終わらせて助けてあげないといかん」っと。
── さすが男らしい!!
チョコ 自分のことより相手のことを考えるようになって初めて、上空が部屋に見えたんです。一点集中したら、昨日やった和室と同じに見えましたね。
── セックスは自然体でできたのでしょうか?
チョコ 駅弁をやったら萎えてしまうかもしれなかったので、あえてやりませんでした。素早く発射体制を整えて、上空に向かって発射することを優先しましたね。それで、しっかりと上空に向かって発射しながら落下でしたので、根性は見れせたかなと思っていますね。
── 日比野監督による採点は73点で、「プラス材料は、大空に向かう勇壮な射精、爆発の中からの生還、射精後のダイナミックなジャンプ。そしてマイナス材料は女優さんを脱がしてない、体位が一つしかない、規定演技の駅弁をおこなっていない」という発表でしたが、この採点についての率直な感想を聞かせて下さい!
チョコ なにより、野球部の設定が不満でした(笑)。だって野球に対して、全く思い入れがないんですもん。でも、その中で発射してジャンプして降りていって、女の子が「チョコボールさんありがとう! ほんとに助かりました」って言ってくれた顔は今でも忘れられませんね。
── 青山さんのチャレンジ後の表情は、本当に嬉しそうだったのが印象的です。
チョコ この経験で感じたのは、どんな上空だろうが、どんな場所だろうが、結局男優というのは〝集中力〟なんですね。これは私が「男優さんいらっしゃい」でデビューした時からなんら変わってないことなんだって。なぜこの作品で、勃つことができて成功したかっていうと、集中したからです。
── 周りに誰がいて何十人いようが、普段と変わることなく集中することが大切ということですね。
チョコ そうですね。いつもと変わらぬ平常心を持つことが大切ですね。これが上空でも役に立ちましたね。
── 日比野監督はチョコボールさんの、この集中した時の表情を見逃さなかったのですね!
チョコ 「この顔は代々木忠監督の『TEH面接』の時の、凛としているチョコと同じですよ」と言っていた時は、よくわかったなと思い驚きましたね(笑)。
── コメントがカッコ良すぎます!!