今年5月に浅草ロック座でデビューした安藤もあさん。元アイドルという経歴を活かして、アイドルキャラや軟体系の作品に出演することが多い印象があります。
そんな彼女がストリップデビューしたのは、よりによって爆発的な話題になった上原亜衣公演の直後。上原さんが出演した公演の2ndシーズンに抜擢されました。
その事で並々ならないプレッシャーがあったという彼女は、10月11日から川崎ロック座で初のポラ館公演に挑戦しています。
今回は深夜のゲネにお邪魔し、公演直前の率直な心境を伺いました。
生年月日:1998年1月21日
出身地:神奈川県
スリーサイズ:T163cm B80cm W58 cm H89cm
特技:ダンス
デビュー:2022年5月21日 浅草ロック座
川崎ロック座7日目 本日もご来場 差し入れ お心付けありがとうございました☺🙏✨
今日は麗姐さんのステージお勉強しました!綺麗だしかっこよすぎて、、、全てに余裕を感じてほんと素敵でした☺️✨写真二枚目 自分の顔ばっかですみませんw手紙とかありがとう♡ pic.twitter.com/1VKW9Ad3D6
— 安藤もあ💙AV女優💙10/11-10/20川崎ロック座💙次⇒11/21-12/10浅草ロック座 (@ando_moachan) October 17, 2022
私は何も知らずに始めて、結果的にそれが良かったんだと思います
── 2度目のストリップになりますが、お客さんの前で踊るというお仕事をどう感じていますか?
安藤もあ(以下、安藤) アイドル活動をしていたので、ステージの上で踊ったりするのは前から大好きでした。毎日のようにライブをやっていましたし、土日は1日に3~4回公演があるので、年間100回くらいはやっていました。
そのペースが当たり前だと思って慣れてしまって、楽しかった事もあって当時は特に何も疑問は感じていなかったです。
── それだけ過酷な活動に慣れていたなら、5月の浅草デビューも余裕があったんじゃないですか?
安藤 いえ! 大変さではアイドルのステージより最初の浅草の方がずっと上でした。なんだろう、何が大変だったかというと、まず21日間連続で休みがないっていうのと、それが1日4回公演ですよね。
あとはお姐さんに対する礼儀や上下関係、楽屋での過ごし方など、アイドル時代には経験した事のない初めての知らない事が多くて、体力面より精神的に疲れていました。
でも、むしろお姐さん達の方が何も知らない私に気を遣ってくださっていたようで、皆さんに優しくしていただけたので、何とか乗り切れました。
どうしていいか分からな過ぎて、楽屋でもずっと隅っこにひとりでいて、誰とも喋らずに過ごしていたんです。失礼があっちゃいけない、失敗できないと思ったらコミュ障みたいになっちゃってた(笑)。
── そういえば浅草のゲネの時も拝見していたんですが、ひとりで所在なさげにしてましたね。いま思い出しました。
安藤 え、そうですっけ? あ、そうですね……。ゲネの時も何をしていいか分からなくてひとりでいました。公演が始まってからも一杯一杯で、挨拶以外は1日何もしゃべらない日もありました。
踊り以外にも覚えなきゃいけない事ばかりで精神的にギリギリで、ずっとお腹が痛かったり、頭が痛かったりしてました。
だけど1回浅草を経験したので、次の11月からの浅草は大丈夫だと思ってます! 何より、浅草の公演を乗り切った時にやりがいを感じたし、終わってみたら楽しかったなと思えたんです。
── ストリップってエロの世界というより芸事の世界ですから、外からじゃ分からない厳しさやプレッシャーがありますよね。特に浅草ロック座は。
安藤 そうですねえ、厳しいんだなあと思いました。それに私のデビュー公演て、上原亜衣さんの復活公演の直後だったので、お客様の入りが私にも分かるくらい少なかったり、不安な要素が多かったんです。
それにストリップの仕組み自体を全然知らなかったので、同じ演目を1stシーズンと2ndシーズンで別の踊り子さんが演じることも知らなかったんですね。それで後からお姐さん達と同じ演目を私ひとりで担当するんだと気付いて、「あの上原さん達と私が同じことをやっても誰も見てくれないんじゃ……」と悩みました。
上原さんとはレッスンが一緒だったので、私はてっきり上原さんと一緒にやるんだと思ってたくらいなんです。本当に自分の出番がいつかすら知らずにやっていました。それで上原さんの1stが始まって「ああそういう事か」と気付いたんです(笑)。
最初から上原さんの公演の2ndをやると知っていたら、プレッシャーが大きすぎて請けていなかったかもしれません。
たとえば同じ公演でデビューした花井さん(花井しずく)は、ストリップが大好きで何度も観ていて、デビュー前から「ストリップやりたい!」と言っていたそうなんです。だけど私は何も知らずに始めて、結果的にそれが良かったんだと思います。
■花井しずくインタビュー
── 話が少し戻りますが、ストリップデビューのキッカケはどのような流れだったのでしょう?
安藤 事務所の方に「こういうお仕事もあるよ」と薦められて、ストリップの説明を受けたんです。「ステージに上がって10分くらい裸で踊る」とざっくり教えられて(笑)。そこで初めてストリップという存在を知りました。
その時点ではよく分からなかったんですけど、来た仕事は断らないという精神でやっているので、「出ます!」と言ってしまいました。
その後に浅草ロック座にお勉強をしに行ったんですが、それでメチャメチャ感動しちゃったんです。私もこのステージに上がらせて貰えるのは嬉しいなと、心から出たいと思えるようになりました。
アイドルをやっていた頃から、人前で何かするのが楽しくて、アドレナリンがめっちゃ出るんです(笑)。
── 11日からの川崎でポラ館を初体験しますが、現時点で目標などありますか?
安藤 浅草と違って、全部一人でやるから大変かなと思っていますが、そういう部分はアイドル活動にも近いですよね。目標はまず楽しむことで、浅草の時よりも堂々と踊るのが目標です。
浅草よりもお客さんとの距離が近いので、踊る時に足が当たらないかなとか心配です。当たったら当たったでいいかなと思ってますけど、危なかったら避けてください(笑)
── 浅草でのストリップを経験して何か変わった事はありますか?
安藤 お仕事の内容自体は特に変化はないんですけど、浅草ロック座を経験して他のお仕事でもメンタルが強くなりました。あれを経験したら他のどんな現場も大した事ではなくなりました(笑)。
あとはお仕事とは直接関係ないですが、浅草のお姐さん達に影響されて毎日ストレッチをやるようになりました。皆さん身体がキレイだし柔らかいじゃないですか。お腹も引き締まっているし。それに憧れて自分もストレッチだけでもやらなきゃって。自己管理とか内面の意識は確実に上がったと思います。
── 川崎の公演内容について教えてください
安藤 「新時代を築く!」がテーマです。自分の中で新しい自分、新しい世界観を作るぞという気持ちで取り組みました。新たな幕開けとか挑戦という感じです。
選曲は全て自分で担当して、ベッドショーでは特にお気に入りの曲を選びました。”感謝” というメッセージを込めてます。完全に自分の好みで選んだので、皆さんが知らない曲ばかりになってしまったかもしれません。
でも音楽がすんなり耳に入って来るからか、川崎の演目の方が浅草よりも覚えやすかったです。浅草も川崎も、ストリップはきっと自分に向いてるお仕事……向いていない事はないだろうと信じて頑張ります!
── どういうダンスが一番得意もしくは好きですか?
安藤 アイドル時代にはぴょんぴょん跳ねる系のテンポの良い曲をやって来たので、早い曲やリズムに乗るタイプの曲は踊りやすいなと思います。
逆に浅草のベッドショーで流れるような、ジャズやムーディーな曲に合わせて柔らかい動きを見せるのは難しいし経験が少なくて。お姐さん達がやっているような、身体をキレイに見せる所作に苦手意識があって、すごいなあと思いながらお勉強しています。
ちなみに今回の川崎の演目は、1曲目は得意なぴょんぴょん跳ねる系です!(笑)
── 安藤さんが感じるストリップの魅力はなんでしょう?
安藤 自分が見て感じたのはとにかくキレイ。女性が裸になっていてもエロいとかいやらしいとかじゃなくて、ものすごく美しいなあと感じました。変な言い方かもしれませんけど、お姐さんの胸とかを見ても胸だと思わなくて。美術館で見る彫刻のような、キレイな何か別のものだと感じたんです。それが私にとっての一番の魅力ですね。
── 踊り子としての将来の夢や目標はありますか?
安藤 アレに出てみたいです、浅草の新春公演!
── え、アレって浅草ロック座の中でも選ばれた踊り子さんしか上がれなくて、特に難しくて過酷と聞きますよ?
安藤 30日間ずっと公演があって、演目も難しそうで、また辛い思いをして自分を追い込んでみたいなって(笑)
── 素晴らしい目標だと思います! 最後にファンの皆さんへもメッセージをお願いします。
安藤 とりあえず観に来て欲しいです。実際に見てもらわないと、ストリップって言葉ではわからないと思うんです。皆さんが思ってる以上に、女子でも男子でも楽しいはずなので、ぜひ見に来てください!
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取材中、ネガティブとポジティブが行ったり来たりしていましたが、それだけ自分の感情に素直な子なのかなと感じました。
ゲネのダンスを見て感じたのは、まだ2回目の出演なので初々しさが残っていますが、目や表情のステージ映えが良く、「この子は何か掴みさえすれば化ける」と確信させてくれました。きっとこの将来性の高さは、記事中の写真を見た皆さんにも伝わると思います。
このところ新人の当たりが続いているロック座に、また若手の柱が増えたなと感じられるゲネでした。